能力不足の解雇は簡単ではありません

こんにちは!ダンディーすぎる社会保険労務士 曽我浩です。
最近、能力がないから会社を辞めてくれと言われたという相談が多いです。Twitter社の件も背景にあるのかもしれないですが、日本の労働者はあまりにもおとなしすぎます。

●経営者に能力不足を言う資格がない

そもそも経営者に能力不足を言う資格があるのか?だいたい採用の時にわが社はこういう能力を求めています。というのを明確にしているのでしょうか?
日本はメンバーシップ型雇用といわれていて、出身大学などを聞いてきっと地頭がいいだろうと、要領もよいだろうということで採用を決めてしまうケースが多いです。経営者もジョブ型に頭が切り替えることができていません。特にパートさんなど非正規の方に関しては求める能力を明確にして採用する必要があります。

●経営者に求める能力を明確にするよう要求しよう

こういったケースで裁判になると、裁判官は経営者に対して、求める能力とはなんですか?どこが足りないのですか?そもそもどんな教育をしてきたのですか?教育もろくにせず能力不足はないでしょう…ということで終わりで、ほとんどが解雇無効です。そのため、採用の際に非常に気を付ける必要があります。
労働者の方も安易に、能力不足でやめろなどと言われたことに従わず、自分の権利を主張するようにしていただきたいと思います。

社会保険労務士法人 曽我事務所
社会保険労務士 曽我 浩
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