【マイナ保険証】マイナ保険証はトラブル続き 健康保険証を残そう

こんにちは!ダンディーすぎる社会保険労務士 曽我 浩です。

令和6年12月2日以降、紙の保険証は発行されなくなります。

医療現場では、8割のスタッフがマイナ保険証を「いらない」「かえって業務が大変になる」「セキュリティーに不安が残る」と回答しています。

任意のマイナカードを、法廷強制保険である健康保険に結び付け、マイナカード以外を排除する。矛盾しており、国民皆保険が崩れる危機でもあります。

皆さんで今一度、考えましょう。

医療従事者8割、マイナ保険証「いらない」

私は、紙の健康保険証を廃止することについて断固・反対しております。

マイナ保険証などやめて、これまで通り紙の健康保険証を残すべきです。2024年10月20日刊行の東京新聞でも、保険証廃止に伴う危機感を煽っていました。

保険医協会の調査では、マイナ保険証の義務化について8割も反対がありました。

現場で働く医療従事者の8割が反対しているのです。裁判に訴える保険医の先生方もいらっしゃいます。これはひとえに、不安の裏返しです。病院の窓口も、マイナ保険証について全く、必要性を感じないそうです。却って、面倒くさくなってしまうからです。

たとえば、顔認証しても、その顔が本当に合っているかどうか、分かりません。手間ばかりかかります。

費用面でも問題があります。とりわけ小さな診療所ですと、ランニングコストが大変な負担となります。

●世界に誇る、日本の国民皆保険制度

先日、私は後期高齢者保険証を失くしてしまいました。役所に行きましたら、その場で再発行してくれました。ところがマイナ保険証を失くしてしまったら、再発行まで1ヶ月半もかかるんだそうです。

1ヶ月半も保険証なしで、もし病院にかかることになったら…自費になってしまいます。

保険証を失くさなかったとしても、マイナ保険証は5年ごとの更新が必要で、いちいち役所に出向く必要があるそうです。更新を忘れたまま、医療機関にかかった場合、窓口で自己負担になってしまうことも十分、あり得ます。そうなった場合、たとえば認知症のお年寄りはどうなってしまうのでしょうか?

現行の保険証であれば、期限が来ると新しい保険証が自動的に送られてきます。公的医療保険制度では、すべての被保険者に遅滞なく保険証を届けることは国と保険者の責任となっているからです。ところがマイナ保険証では、更新できなければ本人の責任にされてしまうのです。

日本の医療保険は、世界に誇る国民皆保険制度です。

これが今、マイナ保険証のために存続が脅かされているのです。国民皆保険のメリットは、収入に関わらず、誰でも等しい医療を受けられることです。月収20万円の方も、100万円の方も同じ医療を受けられるわけです。年齢も関係ありません。20歳の方も、60歳の方も、保険料は同じです。これは国のお金が、保険制度に投入されているからです。これらは国民皆保険における、大変なメリットです。

世界に誇る国民皆保険制度ですが、これが今、危なくなっています。

マイナ保険証について、各政党により政策が異なります。自民党・公明党はマイナ保険証一本化を進める意向。れいわ・社民党はマイナ保険証を維持しつつも、紙の保険証も同様に維持する意向。共産党はマイナ保険証を廃止し、これまで通り紙の保険証を使うよう取り組む意向です。

任意であるはずのマイナンバーカードを法廷強制保険に結び付け、紙の保険証を廃止して本当に良いのか?これからの未来を担う皆さんにも、ぜひ考えていただきたいと思います。

社会保険労務士法人 曽我事務所
社会保険労務士 曽我 浩
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